どたばたファンタジーりれー小説1

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少年の時は緩やかに流れていた
小さな村の小さな家で
小さな彼は小さな世界に生きていた


嵐は突然やってくる
そんなこと少年は知らなかった


木々から漏れるキラキラとした光を
受けながら彼【ルート】は森の中を歩いていた
先日の誕生日でルートはやっと両手の指すべてを
合わせた年になり一人で森に入ることを許されたのだ

少し前まで許されなかったことが許されるのは
一人前と認めて貰えたようなくすぐったい嬉しさがあった

さんざん両親と歩いた道だが、今日はその道すら
初めて歩くような気分だった

そう一人で森を歩くといっても行く場所などは
限られている道なき道をゆくわけではないのだ
村人が手入れしている道、木に付けられた目印など
この年になるまでに繰り返し覚えた道
それを間違うことなどない

ルートは、目印と道を確認しながら森の奥へと進んでいく
そして目的地である泉についた

いつも来ている場所
いつもの泉
なにも変わらない...
だけど、なにかが今日は違った
ルートは、首をひねって周りを確認した

そして見つけた違和感の正体
泉のほとりに黒と白の塊があった 否、塊ではない
ソレは「猫」だった
黒地に白いマスクと靴を履きしっぽの先も白く染まった猫

その猫は、じっとこちらを見つめ
「珍しいなカルム族の子供か?」
と、言った

(猫が喋った!)

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このページは、mesokichi2011年8月20日 01:56に書いた記事です。

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